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探偵|横浜浮気調査 最終決戦

ド警戒の対象者の浮気調査はこんなを極める

浮気調査の張り込み風景
浮気調査の張り込み風景

探偵|横浜ブログを読んでいただきありがとうございます。あおしぐれ探偵事務所です。

 

2話目の[ド警戒の浮気調査]の続きです。1話目[探偵|横浜浮気調査の話し]

 

電車に乗る事には成功したが、今の車両では対象者が見えない。

 

「次の駅で1人は降りて対象者が乗る車両に乗り換えよう。それでハンズフリーイヤホンをして通話しっぱなしにして降りたらすぐ小声で降りたと伝えよう」

 

「了解です。では俺が行きましょう」

 

調査員は次の駅で降りて、対象者の乗る車両に乗り換えた。

 

小声で

 

「対象者確認しました。真後ろにいます」

 

これで、何処で降りても見逃すことは無いと思いました。

 

何駅か通過して

 

「対象者降りました」

 

こちらからも確認。

 

「了解です。とりあえず、改札通過まではこちらは距離を置きます」

 

「対象者はトイレに入りました」

 

「では合流する」

 

調査員と駅のトイレが見える位置で、姿を隠しながら女性トイレを見張る。

 

「一応、まず1人が尾行して、その様子を遠目でもう1人は確認して、大丈夫そうなら普通の尾行にしよう」

 

「了解です」

 

「今度は俺が、先に行く」

 

10分ほどでトイレから出てきた。相変わらずキョロキョロと辺りを見回す。

 

改札の抜けて、繁華街に入る。しばらく歩くと駅方向に戻り始める。

 

「やっぱり、また駅方向に戻った。同じ道。見える」

 

「はい。見えます。どうしますか」

 

「俺はこのまますれ違ってその先の角で曲がる。動きを教えてくれ」

 

「了解です。対象者は駅前で止まりました」

 

全く行動の意味が読めない。ド警戒しているのは確かです。

 

「そう。こちらの方向に戻るかもしれないので、こちらで待機する」

 

「同じ方向に歩き始めました」

 

「まだ追わなくていい。こちらの曲がり角付近で教えて」

 

「了解です」

 

この数秒がものすごく長く感じる。緊張感が凄い。心の中では『もうド警戒の浮気調査は3人以上でしかやらない』そう考えていました。

 

「角に行きます」

 

「了解。見えた尾行する。そっちも動き出して」

 

「了解です」

 

角から見えた対象者に距離を取り尾行します。

 

しばらくまっすぐ進むと急に走り出す。そして振り向く。すごく探偵を巻く方法を勉強している。

 

「ちょっとこれは遠目で確認する」

 

こちらも走って追うことはしない。後ろからもし走ってくる人物がいれば探偵と判断するつもりだろうと思いました。

 

「あっ右に曲がられた。追うからそちらも急いで」

 

「了解です」

 

対象者が曲がった角をすぐに確認すると対象者の姿がない。そんなに距離を開けていたわけではないので、この道の10m以内のお店に入ったのか?そう考えながらその道を小走りに歩く。

 

その時

 

『あっやられた。噓だろ』

 

「右に曲がったら止まって、いまこちらを確認できる」

 

「あと少しでその角に出ます」

 

「角を曲がって10mぐらいの灰色のビルに地下の飲食店に降りる階段があるんだけど、その階段の途中に隠れてお顔だけ出して、辺りを確認しているよ。すごい睨まれてしまった」

 

「えっ相当上手いですね」

 

「多分こちらは怪しまれたので、振り向けない。こちらが対象者から見えなくなったら動き出すかもしれない」

 

「了解です。飲食店ってイタリアの国旗があるところですか?」

 

「そう。その地下に行く階段に対象者が隠れているから近づかないで、見えない位置にいて」

 

「了解です」

 

どうしようか。これ以上の距離を追うのは難しい。

 

「いま、対象者がそちらの方向に歩き出しました」

 

「了解。こちらは、雑貨屋に入ってる」

 

「後ろを気にしてますが、追いますよ」

 

「それしかないよ。これでまた同じようにされたら、考えよう。最悪は解除もあるね」

 

「了解です。目の前に1件のラブホが見えます」

 

えっ・・・よく見ると、小さなホテルが1件ある。その向こうにも数件。これが雑貨屋からも見える。

 

「じゃあ。雑貨屋からそのラブホを狙う。まあ違うかもしれないけど」

 

自信はあった。警戒心が高い対象者がより強く警戒するのは目的地が近い場合が多い。

 

「ラブホまであと10mぐらいです」

 

「了解ですそちらはカメラを構えなくていい」

 

『きた。入れ入れ』

 

入った。撮れた。

 

「撮れた。けど1人でラブホに入ったね。誰とも接触しないでラブホテルで男と待ち合わせ」

 

「そんなことあるんですね」

 

「たまにはあるけど主婦〇〇の場合もある」

 

「そうなんですか」

 

「別に珍しい話じゃない。これであとは出てくるところを撮るだけだからカメラ設置してズームで顔が取れる位置を探そう」

 

探偵が出入り口にいたのではバレてしまうので、小型カメラをホテル前の路上に設置。あとは見守るだけ。

 

1時間後、対象者が現れたが、走ってホテルから出てきた。急いでカメラを起動。顔のアップと全身を撮りとりあえず完了。

 

「男はどうしますか」

 

「いや。1人で出てきた男がそうかもしれないが、違う可能性もある。間違いでしたじゃ済まないから、男は諦める」

 

これで、この調査は終りました。一応、1人で出てくる男も確認したが、それが対象者と接触した男性かは不明。このあと何度か挑戦したが、すべて対象者は1人でホテルに入った。1人出てくる男は毎回違う男だった。

 

ここまで、お読みいただいてありがとうございます。

 

※この話は、内容を変えています。個人を特定出来る内容や、結び付く可能性のある事に関しては完全フィクションになります。ご了承ください。